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部屋のドアを防音

何気に久々のラボ更新ですね、中々手が付けられませんがネタと写真は録ってあったりします。最近ボーカル曲を録る機会が多くこれからも増えそうなのでもっと練習したいところなんんですが、そこで立ちはだかる心の壁っ!練習中の声を聞かれたくない(笑)だってハイトーンに挑戦して裏返ったりしますから、そりゃぁはずいですってば 例え聞かれるのが家の者でも誰であってもw

と、言う訳でちょっとでも心置きなく声が出せるよう部屋のドアを防音しようぜっ!って企画です。





変なドアでゴメンナサイ
ドア いきなりアレなんですが、コレがそのドアです。
普通フローリングの部屋のドアと言えばハンドルが付いてる引くか押すかするドアだと思うんですが、ご覧の通り引き戸になっております。恐らく殆どの方にはあまり参考にならないと思われorz
ウチのドアふすまですっ!って人にはそれなりに参考にして頂けるんじゃないかとっ!(汗



用意するもの
遮音シート 遮音シートです。防音ブースの時はネットで1万円位するものを買ったんですが、ありました。
この遮音シートはビックリ¥2980です。にぃきゅっぱですよ!
流石に鉛の粉末混ぜたりはしてないみたいですが十分に重い重い(汗
ブースの苦労を色々と思い出す重さですw

どこに売ってるかというと、普通に近所のホームセンターです(笑)先立つものは無いが防音したいっって方は迷わずお近くの大型ホームセンターへどうぞ播(≧▽≦*)!!

注:遮音シートを名乗るからには20kg以上はあるとおもいますっ!エライ重いですのでお気をつけてー


両面テープ 両面テープです。今回は多用途厚手と書いてある物をチョイス。どこだったかで”カーペット用で貼れる”と書いてあるのを見たのでカーペット用も買ってきました。どちらも見た感じ殆ど違いは無く、若干ですが多用途厚手の方が厚手になってる様です。
因みにブースの際に使った建築仮止め用ブチルテープも若干残ってますので今回で使い切る予定です。

それぞれ値段は、多用途厚手が¥498、カーペット用が¥458、建築仮止め用ブチルテープが…忘れました。¥798ぐらいだった気がするんですが大分前なんで悪しからずですw お店によって違いますしっ!


後はハサミカッター巻尺なるべく長い物差し位を揃えておけば多分大丈夫です、多分。



それじゃぁ始めませう、まずカット

遮音シート ロール状になってるのをゴロゴロ転がすとこんなんなりましたけどもっ。
なんで遮音シートって必ず自分で遮音シートって名乗るが如く書いてあるんですかねw 間違い防止かなんかですか?w

字が書いてる面が裏です。別に裏表で性能は変わりません。
表の黒い側の方が”とぅるとぅる”なんでテープのくっつき具合は良いみたいですが、今回は黒い方にドアの表面になって頂かないといけないので字の方にテープを使う予定です。
これ見よがしに「遮音シートォォォっ!!!」って書いてるドアとかお客人が引いてしまいますからね(笑




線引く 早速ジョキジョキと切って行くべくマジックで切り取り線を引いていきます。
良く見ると線が引いてあります。分かりにくいですがコレが限界なんでスマソですつっ

巻尺で長さを計って物差しで引く場合は90度の角度とか気をつけて下さい。新聞紙とかなるべく大きくて直角が取れるものをシートに宛がってやると狂いが出にくいかと思います。
線を引き終わってから巻尺でもう一度引いた線の長さを計っておいたほうが無難です。
切ってしまうと後戻りできませんので切った分丸ごと無駄になってしまいますから。

因みに私はドア本体をシートの上にあてがって線を弾きました(笑)
コレが一番間違いないんです、結局。立体的な飾りが付いてたりするドアだとこれは出来ませんが、ハンドル取ったりしてなんとかなりそうならコレがオススメです。


取っ手の部分 取っ手の部分です。付いていた金具を外すと穴が貫通してましたので同じ形に穴をあけました。防音の観点からは無視して塞いでしまってもいいんですが、異常な重さになった取っ手の無い引き戸は素晴らしく開け難いだろうと思いましたので、シートを貼った後で取っ手の金具を戻す予定です。

普通は巻尺と物差しを駆使してX,Y軸の座標を図って気合で移し変えるもんだと思うんですが、例によってドア本体を宛がってなぞりました。
他に楽が出来る方法としては、
資材梱包用のテープ(透明なガムテープみたいなの)をドアの淵から目的の部分を覆うように貼ってマジックで線を引き、剥がしてシートに貼り直してカッターで線に沿って上から切り込みを入れて移す…って方法もあります。実際にやりましたがちゃんと出来ました。
ふすまとかだと襖紙を剥がしてしまいそうなので絨毯の毛玉とりでもして粘着力落とすとか(笑)

切り取ったシートは金具を戻す際に中に仕込むつもりなので取って置きます。


切れました。 ハイ、切れましたー。

カッター派とハサミ派と別れるところかと思いますが、僕はハサミ使います。線さえ引いてあれば普通にチョキチョキいけますので、

今回は取り合えず表、裏に1重に貼ってみますので裏様のモノをもう一枚同じ手順で切り出しておきました。
べらーんとなんとも言えん質感でドアが脱皮したみたいで若干気持ち悪いです(笑)



そいじゃぁ貼りましょう
両面テープ貼り ドア本体に両面テープを貼っていきます。分かるとは思いますがまだ遮音シート側の剥離紙は剥がさないでね。
ウチは何事も貧乏臭く節約精神全開です。全開ステキな性能を疲労してくれたブチルテープから使ってるのもありますが、両面テープであろうとケチりまくってます。
そしてドアに粗方貼り終ったら念入りに押し付けといて下さい。マニュアルには気温10度以下だと付かなかったりするからとか書いてあります(両面厚手、カーペット用)。季節柄10度以下かもしれないので何時もより多めにっプッシュしておきました。


貼り付け ドアにテープが貼れたら、剥離紙はまだ剥がさずにカット済み遮音シートをキッチリかっちりピッタリ置いてみて、端をガムテープかなんかでずれないように仮止め、半分をこんな感じ(←)にぺらっとめくって、ココでやっと剥離紙を剥がして下さい。

そして、ずれないよう慎重にぺらっと貼り付け、上から何時もより多めにプッシュして下さいませ。

終わったら同様の手順で残りの半分も貼り付けです。


貼れました こんなんなりました。
分かってたとは言えやってみるとやっぱドア黒いです(汗)重厚と言えば重厚ですがなんか重苦しいかもです。

タダでさえ音楽機材は黒いモノばっかなのに気分沈みそうな気がしないでもないですネ、まぁしょうがないです、サクッと裏やっちゃいます。


裏貼り付け 表でブチルテープ使い切ったので厚手とカーペット用で貼って行きます。両方とも幅が3cmのヤツを買って来たので表よりちょっと多めに貼ってみまてます。”みてます”って言っても貼ってしまえば後戻りは出来ませんので、なるべく多めに貼った方が良いと思います。

終わったら表と同様の手順で半分ずつ遮音シートを貼り付け。


裏貼り付け2 やってしまいました(;´Д`)
取っ手の穴を裏表同じ位置に空けてしまいました、逆だっつーのorz

あけてしまった穴にあわせて無理やり貼るもご覧の通り上開きすぎっ!
しょうがないのであまった下側をカットして開いてしまった部分につぎはぎして貼りましたとさ。
事前に良く計画しましょう…orz



できたーw
完成1 できましたーーーヽ(´▽`)ノ
なんてちょろい作業だwww
切って貼るだけで終わってしまった、当たり前だけども

見た目もまぁそんな悪くないじゃないか、単にドアが黒いだけだし、取っ手が付いてるんで誰が見てもドアに見えるだろwww

引き戸の最大の弱点はドアと壁の間に必ず隙間が出来ることなんで、外側から遮音シートを切り出した際の端材で出来る限り塞いでおきました。写真録るの忘れたけども。


性能実験
早速性能をテストすべくMIXする時ぐらいの音量で適当に曲を掛けてドアを閉めてみた。


・・・

イマイチ効果ないですけども(汗

デシベルで言うと−7dbぐらいしか効果出てないですね、何故に!?
遮音シートって1重で−10db位効果あるはずなんですけどね、メーカーのグラフが真実ならば。
これはドアの暑さ分サイドに隙間があるにしても2重になってる筈なんですが…

デシベルで言っても中々分かりにくいかと思うので、メディアプレーヤーのボリュームで言うと、

ドア全開:ボリューム全開(100)
ドア閉め:ボリューム65

位な感じです。元がふすまレベルだったの考慮したとしてももうちょっと頑張ってくれよー


・・・

うし、もう1重行っときますか。

更にもう1重

更に貼る 取り外して裏(廊下側)をもう1重にします。苦労しても結果が出なきゃいみないんだよぅ!

裏表に貼っただけで既に凄まじい重さになったドアを外すのはえらい事です。
玄関まで持って下りようとしましたが無理無理。死にますってマジでw
なんとが作業スペースを見つけてさっさと貼ってしまう。

更に重くなったドアを元に戻すのが更にしんどかったのは言うまでも無く(汗
防音性能は重さに比例するようなもんなんで仕方が無いとは言え、筋肉痛は免れませんぜー



完成1 こんなんなりました。

ついでにドア格納部の壁が薄くなってるところにも張っておきました。まだテープあったんで、

うわーい壁が黒いよーしかもゴムくさーい(´・ω・`)
心配な人多いかもしれないんで一応言っておきますと、こういうゴム臭いのって時間がたったら匂いはだんだん薄れます、ちゃんと。新築の家の匂いとか新しい畳とかと同じノリです。

しかしなんかこれだけの面積が黒いとなんだかなー、一昔前なら「壁が黒いとか超クールだぜっ!」とか思ってたかもですが(笑)なんかポスターでも貼りますか、そのうち。


性能実験2

んでは早速さっきと同じ曲をかけて…
因みにうるさい曲の方が分かりやすいだろうって事でDisarmonia Mundiかけてます(笑

・・・

おーーー、

おぉっ?

なんとか−10db位は行きましたb!
メディアプレーヤーのボリュームで言うと扉閉めてボリューム50位ですか、
念のため数字とかはミキサーのフェーダーとメディアプレーヤーを実際に触った感覚と、ドアの開け閉めとの感じを比べてはいるものの、感で言ってますので、デシベルに詳しい御仁の突っ込みとかはご遠慮願います(笑


はぁー、まぁなんとか効果あったと思える程度の感じにはなりましたが。

遮音シートの性能は低いと言わざるを得ないな

部屋の防音をしようと思った時に、住宅環境とか手軽さの面で遮音シートのみで何とかできないかと誰もが思うものだとは思うんですが、
最低でも2重ぐらいにはしないとはっきり効果を感じる事は出来ないと思います。
少なくともホームセンターの¥2980ではそんな感じです。

前の1万円の鉛粉末入りと比べたい所ですが、既に壁の中ですしw 鉛シートならいくらなんでももっと頑張ってくれるとは思うのですが、流石に銀色のドアは俺でも嫌です(笑)

部屋の壁に施すなら遮音シート2重貼りにするより、石膏ボード1重の方がはるかに効果は高いように思います。誰が聞いても防音効果がはっきり分かる様にするには2重壁にしてロックウールかグラスウール挟むしかないっぽいですどうやら。
酷なようですが現実は酷らしいんででしょうがない(笑)
折角骨を折って大工事しても中途半端な効果ではしょんぼりするしかないのでやろうと思う方は覚悟を決めて全力を注ぐ事をオススメしますb!

以上防音ドア施工レポートでした(´・ω・`)ノ


その後・補足

ダメですっ!カーペット用と厚手使えませんえーつっ
剥がれて落ちるような事は無いんですが、浮いてきました(;´Д`)
このままほっとくといずれべろーりしてくるに違いない(汗
どうしようかと思いましたが、今回は幸いにも設置面が全て木だったので画鋲で止めてしまいました。壁の部分もベニヤだったみたいです。石膏ボードだと画鋲ではスポスポ抜けてしまってとても貼れないんですがベニヤだったので釘宜しく大丈夫でした。やれやれだぜ
ブチルテープは頑張ってるんでテープだけで施工しようと思うと、ブチルテープ以上の粘着力のもので(人工芝用とか)惜しみなくふんだんに使わんと無理臭いです。どうやら、

隙間対策
完成1 写真綺麗に撮れなくてスイマセン。ドアと壁の間の隙間はこんな感じに遮音シートの切れっ端で塞いでるんですが、ここも2重にしてみました。

密閉性は大事とは聞いてたんですが思ってたよりも効果ありました。二重にするだけでー2dbは稼げた感じです。この隙間は大体1cmぐらいあるんで、ココを全く遮音しない状態っていうのはよくよく考えればドアが1cm開いてるのと同じだった訳ですね。実際隙間空けて閉めてしてみると確かに大分違いますからねー

引き戸は完全に密閉するのはどうしても無理なんでこの辺が限界かなと、大分ましにはなったもののやっぱシートだけだとそんなに遮音されないんで防音ドアとしては微妙ですやっぱりw



 
 
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