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CD-Rによって音質が違う!?

皆さんはこんな話を聞いたことがあるでしょうか?

1.CD−RでCDを作る際、使用するメディアの種類によって音質が変わる。
2.音楽CDを焼くときはなるべく低速で焼いた方がいい。
3.メディアとドライブには相性があって、相性が合わないとエラーが出やすい。

音楽に関する話題の中では「オカルト」の部類に入るこの話題w
アルバムアルバム「NKIGHTS OF ANONYMITY」の製作に辺り、予てより気になっていたこれらの話を出来る範囲でではあるが、検証する事にしました。

注:3.については
「最近ではドライブ側がメディアがドコ製かを見分ける事によってそんな事は無くなった」
と聞き及んでいます。実際、気になったことは無いです。
尚この記事は科学的根拠が確立されていない非常にあいまいな内容を扱っています。あくまで私の主観でしかないのでその事を念頭に置いてくださいます様お願い致します。



きっかけは太陽誘電
何故オカルトに手を出そうと思ったかと言うと無論、苦労してミックスして作ったそのままの音をなるべくいい状態でお届けしたいからですが、きっかけになった出来事があります。

音楽CDに使うCD-Rにまつわる話では、最終的にあるメーカーがベストであると話が完結することが多いように印象を持っています。
有名ミュージシャンからマスタリングスタジオのエンジニアまで口をそろえて『太陽誘電製』のメディアを使っていると言っているんです。

電気屋さんでずらーっと並んでる中でひときわ目立つ『That's 日本製』の文字。アレがその太陽誘電のCD−Rです。
最近のCD−Rはビックリするぐらい安くなった反面、「工場でのプレス圧力が低いせいで水平面に置くと浮いてるヤツがある」とか、「昔に比べて音が悪くなった」とか言われています。
そんな中で確固たるブランド力を持って他者より一回り高い値段設定をしているCD-R界のSHARPだかTOYOTAみたいな存在です。

そんな訳で私も太陽誘電製のCD−Rをドーンと購入した訳ですが、ためしに1枚焼いてみたところ「ムム?」となった訳です。
はっきりと簡潔に申し上げますと、

「CD−Rで音は変わります。」
というのが私の見解ですw


で、どうなのよ太陽誘電
今回私がミックスしたWAVファイルを太陽誘電製メディア(コレね)に焼いてみたところ、物凄く音が太くなりました。具体的には80hz辺りと、500hzだか200hzだか位が出て来て、10khzから上がサーッと落ちていく印象です。
即座に思った印象は、「あ、この音ジャズとかフュージョンに合いそうw」です。
まさかこんなに変わるとは思っていませんでした。いやービックリした。どれ位の変わり方かというと、「普段mp3を聞いてるプレーヤーを変えてみたぐらいの変わり方」です。(え?わからんって?)
ギタリストの皆さん向けに説明してみると、「シールドを変えてみた時の音の変わり具合の1/2〜1/3位」の変わり方。

困った点があります。
はっきり言って音変わりすぎです。変わるのは面白いし、「おぉ!?変わるじゃん!」とか思って楽しませて頂きましたが、

そんな音にミックスした覚えはなーーーーーい(((;`Д´)))!!!!
あーあーせっかく頑張ったのにここで音質落ちするのかぁ...
という不穏な空気に寡黙に凹みまくる私orz

まぁしょうがないョ...お前は頑張ったよ...あんだけ頑張ってミックスしたじゃん...
と気もそぞろに盤面印刷。
...
...
「ぎゃぁぁぁぁ!ずれたぁぁぁぁ!印刷ミスったぁぁぁぁ!」
焼きミスですw
さて、凄いブランド力を秘めたコースターの出来上がりですw

「ケースもったいないなー、そうだ!ここにあるmaxellのCD−Rでもっかい焼いてプロトタイプって事にしようっと!」



でで?どうなのよmaxell
そうです、ミラクルな焼きミスでしたw
しゃー無しでmaxellのCD−R(コレ)に焼いてみたところ。

「ありゃ!?めっちゃフラットやん!コレコレ、この音にミックスしたのよ俺はヽ(´▽`)ノ」

と、いう訳でmaxellサイコーw
かなりフラットな音質が確認できました。
流石にCUBASE上でASIOドライバで鳴ってる時と同等とまでは行きませんが、PCにてWAVでかけた時と見分け(聴き分け?)がつかない音質です。

焼きミスの神様ありがとう(人-)アリガタヤ...

と、いう訳で。
せっかく大量に買った太陽誘電CD−Rですが、50枚スピンドルのmaxellにそっくり中身を入れ替える事に決定。

ハイ、そこまでやります。

「KKNIGHTS OF ANONYMITY」の使用メディアはmaxellに決定です(≧ω≦)b !!


低速焼きについて
低速で焼いた方がいいという話ですが、これについて気になる話がちらほらあります。 まず、最近では低速焼きができるドライブが殆ど存在しない点です。ウチで使ってるのは割と最近購入したBAFFALOのコレですが、最低の焼き速度は4倍速でした。

そして、高速焼き対応のメディアで低速焼きをするのは良くないという話。CD−Rというヤツは、レーザーの照射によって色素面を焦がす事によって0(焦げてる時)と1(焦げてない時)のデジタル情報を書いておる訳です。で、高速で焼くという事は、「少ない光量で焼けるようにメディア側をアレコレ」か、「瞬時に焼けるようにドライブ側(レーザー側)をアレコレ」しないといけない訳です。
ところが、高速に対応させる為に色々やっちゃったせいで、逆に本来は確実だった筈の低速焼き時に問題が発生する場合が出てきているようです。
ドライブ側がメディアの製像元・製品を見分ける事によって調整するという技術もあるようなので、お使いのドライブの製像元サイトなどで推奨しているメディアを確認するのが万全の策かと思いますが、やはり最終的には「自分はコレを使う」と決めて実際に使ってみて実感を得るのが得策かと思います。
万全な筈の太陽誘電で(´・ω・`)ションボリしてしまった私のような例もありますしw

また、これらの事から低速焼きが出来る事で価値を見出されているメディア(こんなの)もあったりします。


焼き速度の与える音質への影響について
率直な私の意見は、「今のところメディアの違いほどに音質差を感じたことは無い」です。
maxellと太陽誘電で色々と試してみましたが、超高速時に若干ハイが切れてブーミーになるような印象を持ちましたが、 「プラシーボではないか?」との疑いを拭い去れない程度の印象です。残念ながら私はジッターのチェックとかする程のスキルは持ち合わせていませんし、 一番信用できて一番信用すべきなのは自分の耳だと思っているので今のところこれ以上焼き速度について突き詰めるつもりはありません。
自分が焼く際の速度は、あまり極端に設定する(4倍とか48倍とか)のは気が引けるので、なんとなくの実感も考慮して、大体24倍速ぐらいでと考えています。

突き詰めるつもりは無いと書きましたが、あくまで今の自分の耳ではハッキリと差異があるとは思わないからで、今後「全然違うじゃん!」とか言い出すかもしれませんw
それに視聴者を何人か集めて、メディアも色々そろえてCD−R視聴大会とかも出来たら面白いかなと思います。
実現するかは分かりませんがその際呼んでくれっていう方がいたら名乗り出て下さいw

そういえばDTMコンの賞品できたドラム素材集のメディアはTDK使ってましたね...
ちょっと気になりますね、自分でも地味にコツコツやってみますかw
取りあえず今回はこんな感じで終わります。
挿絵のない文、お疲れさまでした( ̄∇ ̄*)ゞ

 
 
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