http://devileliet.gozaru.jp/   
 
  INDEX    PROJECT REPORT    MP3 DOWNLOAD    WORKS CD    DTM LABOLATORY    ABOUT US    BBS    LINKS    CONTACT  

 
 

D T M  L A B O R A T O R Y

防音ブース自作4

防音壁作りま〜す

換気の問題も解決したので心置きなく壁を作って行きたいと思います。前々回に2X4材を使って作った骨組みに石膏ボード等を貼り付けて壁にしていきます。

元部屋側の壁作り
過積載w近所のホームセンターにて石膏ボードを購入した所です。コストパフォーマンスの面からみても182×91cmを使った方が明らかに安く済みます。一枚265円と非常に安いのにズッシリ重いです、お陰でご覧の通り車内は修羅場ですw 油断すると腰を痛めること必死なので気をつけましょう(笑)厚さは9.5ミリにしました。12.5ミリはちょっと重すぎて運ぶ自信ないです(汗)


ボードをカット石膏ボードをカットしていきます。カッターでも出来るようですが刃が引っ込んだりするのがウザイので彫刻刀の切り出しを使いました。石膏ボードを切るにはまず慎重に線引きをします。如何に正確に線引きが出来るかできれいに切れるかどうかが決まってくるので慎重に引いて行きます。それから線に沿ってそれなりの深さ(2m位で十分)で切り込みを入れて行きます。同じ作業を裏からも行うと、いとも簡単に切り込みの場所でポロッと綺麗に折れちゃいます。


遮音シート遮音シートです。鉛の粉末が混ざったゴムシートで、高質量な物質代表の鉛によって防音性能の向上を図っているものです。コレを石膏ボードの裏面に貼ることでボードの遮音性を向上させます。ボード自体が振動するのを抑える働きもあるらしいです。割と高いですが防音壁と呼べるものを作るには不可欠な物です、真偽の程は分かりませんがメーカーでは500hzの音で-15dbの効果があるとしています。



ボード2枚貼必要なサイズにカットしたボードの裏に遮音シートを貼ったモノをネジで骨組みに取り付けていきます。遮音シートを貼り付けるのにはカーペット用の両面テープ等が適していると思いますが、テープ代を節約するためホッチキスを使いました。決してしっかり止まりはしないのでオススメできる方法では無いことを強調しておきます(笑)取り合えず簡単なところを2枚貼っただけでも壁らしくなってきましたw


ドア部分既に取り付けてあるドア枠部分にボードを取り付けています。ボードの歯切れを下にしいた状態で取り付けることで、開閉時にズリズリしない為の隙間を作ります。普通ドアは木製の合板とかで作るもんだろうと思いますが、「安い!重い!」という理由で石膏ボードを使いました。完成すると忍者屋敷さながらに壁と一体化する予定w


配線穴換気扇に使ったエアコン排水用ホースの残りを使ってマイクやシールドを通す穴を通しておきます。この段階で通しておかないと後が大変なので、完成後にどれくらいコードを通す必要があるか良く考えて作っておきます。


ボード張り完了元部屋側にボードを貼り終えました。どこから見ても壁ですがまだ中はスカスカですw とはいえかなり達成感があります。(*゚▽゚)/ヤッタネ!


ボード張り完了2一応撮ってみた別アングル。
見た目のせいでほとんど出来上がったような錯覚に陥りますが現段階では防音性能は無いに等しいです、中と外で会話が成立します(残念)。


ロックウール詰め勢いに乗って吸音材を詰めて行きます。グラスウールにしようかと思ってたんですが、それなりに高密度なものは思った以上に高かったので、隣で防音と表記されていたロックウールにしました。真空パック宜しくパンパンに袋詰めされて3980円で売っていたのですが、内容量が『坪』表記な為どれぐらい入ってるか全然分かりませんでした。天井と壁に2重、ドア枠はスペースの関係で1重に詰めていくと丁度なくなりました、結果オーライ(>v<)b! 

ロックウールを詰めるとミラクルが起こりました。遮音シート+石膏ボードではほぼ皆無だった防音性能が格段に向上したようです。更にウールがむき出しの状態だとリバーブが殆ど吸収されているのが確認できました。うぅむ、恐るべしロックウール... この状態に内側から石膏ボードで蓋をする形で内壁を作って元部屋側の壁が一応完成です。


壁図解作った壁の構造を図解してみました。本当は更にスタイロフォームを挟んでおきたい所なんですが、意外と値段が張るので却下しました。内側のボードにも遮音シートを貼ったほうがいいんでしょうが、外側に貼ってみた実感では正直なところ値段の割りにそれほど効果があるようには思わなかったのでやめときました。このまま作って効果が納得いかなければ、後から外側のボードを2重にした方が幸せになれると思いますw



外壁側の壁作り〜天井
鉛シート外壁側はスペースの関係で吸音材を挟み込むような構造が作れません。なので遮音シート+ボードで壁を強化する感じで防音したいのですが、それだけではどうも不安な所。そこで奮発して購入したのがコレ!プロスタジオ御用達、泣く子も黙る鉛シートっス(≧∇≦)b!! メーカーさんが1重でも遮音シート2重と同等の働きをすると豪語する期待の星ですw なんのヒネリも無い鉛のシートですので超重量!91×10mの1巻でなんと34Kgもあります(汗)パワー全開でやっとこさ引きずって部屋まで運んできました(;´ρ`) グッタリ...


鉛シート貼り分かりにくいですがカットした石膏ボードに鉛シートをホッチキスで貼り付けているところです。コレを壁に貼り付けて楽々施工、アイディアの勝利!...と思ったのですが、残念、取り付ける過程で鉛シートが自らの重みで無残にもズリズリ剥がれ落ちていきましたとさ...orz


2分割貼りそして頭をひねって思いついた方法がコレ!上下に2分割することで重さを半減させます。写真は先に下半分を取り付け位置にガムテープで貼り付けているところです。ガムテはダサいですがどうせ蓋をするので見えません。経費削減のために意地でも両面テープは使いません!


2分割貼り2上半分の鉛シートをボード側に貼っている所。上部は織り込む形で引っ掛けているだけですが十分止まります。この状態で壁にネジで留めてしまいます。今回は石膏ボードにネジを刺して固定しなくてはいけないので、下穴を開けずに直接ビスを打っていきます。この上下2分割する方法が大ビンゴ!扱いにくい鉛シートもサクサクと貼れていけました。


壁コン配線ゴチャゴチャしてて分かりにくいですが見てほしいのは真ん中のニョキッと生えてるコードです。コレは何かって言うと、元からあった壁コンを外して鉛シート付きのボードに最小限の穴を開けて配線だけを通した所です。四角く穴を開けたりするとせっかくの鉛シートも効果半減!無駄な穴を掘らないためにコンセントはボックス型にします。因みに日本の法律では電気屋さんでないとできないことになってます。えぇ呼びましたよ、呼びましたともフフフ... ブレーカーは必ず落とそうね(~v~)b!


外壁側終了鉛シートをほぼ使い切ってやっとこさ壁を張り終えました。狭いスペースでの作業なので非常に時間がかかりました。後は天井と床です。まずは天井を壁と同じように遮音シート(ゴム)+石膏ボードで蓋をしていきます。


天井天井は換気扇のホースなんかがあるので細かい部分が多いです。この写真は元々窓だった部分のアップ。2重のボード+鉛シートで塞がれています。開閉用のチェーンは100円ショップで買って来たパイプの中を通すことでちゃんと開閉も出来るようになっています。ところでボードとボードの隙間が白い物で埋めてあるのが見えますでしょうか?この白いヤツはコーキング剤ってヤツです。防音施工において隙間は天敵なので、隙間という隙間、穴という穴は全てコーキング剤で埋めていきます。


コーキングコレがコーキングに使う道具です。↑のコーキング剤を↓のコーキングガンにセットして使います。剤は安くて重いアクリル製で180円位、ガンは100円ショップにありました。安過ぎる気もしますが、確かアクリルはガラスの半分くらいの遮音性能があったはずなのでさして問題はないと思います。こだわりたい方は遮音コーキング剤 なんてのもあるのでどうぞ、ネットでのみ入手可能みたいです。



こんな感じでサクサクと壁→天井と出来ていきました。次回は床からです、連日に及ぶ真夏の肉体労働ですっかりバテバテですがあとには引けないので頑張りまっス。


 
 
ALL RIGHTS RESERVED:YAMAGEN'S DEVILELIET   背景画:(c)S.YONEHARA